平成28年度琉球大学医学部保健学科同窓会総会議事録
日 時:平成28年9月3日(土) 14:00~14:53
場 所:琉球大学医学部保健学科棟2階 210室
出席者:15名
司 会:宮城和文(13期生),書 記:和氣則江(13期生)
一、開会宣言 14:00司会者(宮城)の開会宣言により総会を開催。
一、会長挨拶:垣花シゲ(1期生)
本同総会は、保健学部同窓会(1977年設立)から通算することを昨年の総会で確認されたので、今年は設立から39年目となり、来年40周年を迎える。今後の学科の発展のためにはグローバルな人材育成が期待されているが、会報(第16号)に掲載されているように、ワーキングホリデーを利用した海外体験や、さまざまな奨学金等を活用した研修に本同窓生が積極的に臨んでいることは頼もしい限りである。同窓会としても、今後さらに学部学生や大学院生の活動支援を強化していくなど活動を充実させ、さらなる発展に寄与できるよう役員・会員ともに力を合わせて頑張りましょう。
一、保健学科長祝辞:福島卓也(病態検査学講座 血液免疫検査学分野教授)
国立大学改革(①グローバル化 ②イノベーション化 ③人事制度の柔軟化)が進むなか、保健学科・研究科としてもさまざまな取り組みを迫られている。保健学研究科では「公衆衛生改善のための保健医療人材育成プログラム」が採択され、フィリピンやラオスからの留学生を受け入れたことで、学生は大きな刺激を得ている。新規事業を起こすことは難しい面もあるが、外部資金の獲得に向け鋭意努力する必要がある。新人事制度の導入により厳しい時代を迎えてはいるが、学科の発展のために同窓会からのさらなる支援をお願いしたい。
一、議長団選出
事務局の推薦により、崎山健伸(10期生)および渡慶次道太(39期生)が選出された。
議長団により、平成27年度役員会報告については紙上報告とすること、提案議案の第一号議案から第五号議案さらに報告事項二点について、各担当者から報告・提案を行った後で、まとめて質疑に入る旨を説明され、議案の審議がなされた(総会資料等参照)。
一、平成27年度役員会報告(紙上報告);総会資料p.1参照
一、審議事項
1)第一号議案 平成27年度事業報告;総会資料p.2参照
会長:垣花シゲ(1期生)による報告
1. 平成27年度保健学科同窓会総会の開催
平成27年8月22日(土)琉球大学保健学科210室に於いて
2. 組織の強化(同窓生との交流・連携強化)
3. 同窓会会報第15号の発行と会員への送付
4. 会員名簿の整備(各期連絡係を設置し連携のもと名簿の整備に努める)
名簿の作成発行ではなく、事務局内での名簿整備を実施
5. 情報発信と共有の強化(IT活用で情報の円滑な発信、受信を図る)
HPの活用により円滑に行われている
6. 卒業生・修了生への記念品贈呈(卒業式・修了式の記念品、学生活動への援助)
H27卒業式では記念品としてボールペンを贈呈
7. 同窓会会員の勧誘(在校生および既卒者の勧誘強化)
卒業式の謝恩会にて同窓会会員勧誘を実施
2)第二号議案 平成27年度収支決算報告および監査報告;総会資料(別途配布)参照
会計:玉城陽子(19期生)による報告
・一般会計収入の部では、総収入予算額336,799円に対し決算額247,175円で89,624円減。決算額内訳は、会費収入113,000円(入会者13名のうち、全額納入者11名、分割納入者2名)、その他の収入376円、前期繰越金133,799円であった。
・一般会計支出の部では、総支出予算額336,799円に対し決算額214,864円で、121,935円の支出減。決算額内訳は、事業費183,826円、運営費31,038円、積立金および予備費は0円であった。
・一般会計については、収入減にもかかわらず支出も抑えられていたので、当期収支差額の32,311円を次期へ繰り越すこととなった。
・特別会計については、平成27年度も昨年同様に増減はなく、持ち越しとなった。
※ 諸事情により監査役2名とも欠席のため、事務局(豊里)により監査報告書(追加配布資料)が代読され、適切に処理されていた旨の報告が行われた。
3)第三号議案 平成28年度事業計画(案);総会資料p.2参照
会長:垣花より以下の事業が提案された。
1. 平成28年度保健学科同窓会総会の開催
平成28年9月3日(土)琉球大学保健学科210室にて開催
2. 組織の強化(同窓生との交流・連携強化)
3. 同窓会会報第16号の発行と会員への送付
4. 会員名簿の整備(各期連絡係を設置し連携のもと名簿の整備に努める)
5. 情報配信と共有の強化(IT活用で情報の円滑な発信、受信を図る)
6. 卒業生・修了生への記念品贈呈(卒業式・修了式の記念品、その他学生活動への援助)
7. 同窓会会員の勧誘(在学生および既卒者の勧誘強化
4)第四号議案 平成28年度収支予算(案);総会資料(別途配布)参照
会計:玉城より以下のとおり提案された。
・一般会計収入の部では、会費収入として新規会員23名を努力目標とし、230,000円を計上。その他の収入として3,000円、前期繰越金32,311円を加え、収入予算総額として262,611円(昨年度より74,188円減)を計上。
・一般会計支出の部では、事業費として201,000円、運営費39,000円、積立金10,000円、予備費12,611円、支出予算総額262,611円を計上。
・特別会計については配布資料について数字の修正を行ったうえで、提案された。修正箇所は以下のとおり―本年度積立金として長期計画積立金10,000円を5,000円に、備品購入積立金10,000円を5,000円に、積立金合計額20,000円を10,000円にそれぞれ修正。連動して合計額についても長期計画積立金1,930,000円を1,925,000円に、備品購入積立金360,000円を355,000円に、積立金合計額を2,460,000円から2,450,000円にそれぞれ修正。したがって、特別会計の合計額は長期計画積立金1,925,000円、備品購入積立金355,000円、名簿作成積立金170,000円、積立金合計の総額2,450,000円を計上。
5)第五号議案 会則の変更;総会資料参照
会長:垣花より、第4条の事業について現状に即した表現や内容に修正したい旨提案された。
・2) 会員名簿作成については、現状では個人情報保護の目的から名簿の発行を行っておらず、事務局内で管理しているため、2) 会員名簿整備とする。
・数年前より同窓会活動として学生等の教育や研究活動に援助を行っている。したがって、4) 会員の教育・研究活動支援を追加する。
・4)の内容が追加されるので、これまで4)その他とあった項を5)その他とする。
一、報告事項
事務局:豊里(28期生)より、役員会において以下二点について検討し決定された旨が報告された。
・同窓会加入勧誘および会費徴収方法について
これまでは、卒業式および謝恩会において同窓会加入の勧誘および会費徴収を行ってきたが、他大学の状況や本同窓会の活動内容の変更を考慮して検討した結果、①平成29年度以降は入学時に行うこと。②入会案内の配布方法については学務課の協力を得て入学手続き書類を送付する際に同封してもらうこと。
・役員の補充について
役員のうち、病休中の今泉直樹氏の補充を外間知香子氏(33期生)に依頼し、承認された。
<第一号議案~第五号議案に関する質疑応答・提案等>
質疑
①平成28年度予算案について
事業費のうち学生援助費が40,000円から30,000円に減額されている。学生のタイ研修を担当した経験からは、増額を要望したい。
⇒会長より回答;報告事項にあったように平成29年度からは同窓会の会員勧誘方法が改訂されるので収入増が見込まれる。学生援助費の増額は可能と思われる。
会計より回答;一見したところ減額になっているが、学生援助費のうち卒業記念品分10,000は、昨年度購入分が残っているため、今年度は、タイ研修への援助になると見込まれる。従って、タイ研修への援助はこれまで20,000円であったので、今回計上した30,000円は、まるまるタイ研修への援助になると見込まれるため、実際は10,000円の増額になる。
事務局より回答;事業活動のうち、名簿作成がなくなるので、その分を学生援助費にあてることを検討している。平成29年度は10万円程度を計上することを検討している。
②入会案内について
平成29年度入学生からは入学時にとのことだが、それ以前の入学生については、これまで通り卒業時の勧誘を継続されるのか?
⇒事務局より回答;H28年度入学生までは卒業時の入会案内を継続する。
③会則の変更案で示された事業4) 会員の教育・研究活動支援について
これまでに、具体的なニーズ(会員から研究活動への支援を要望されたこと)があったのか? 学生でなくても対象になるか?
⇒会長より回答;これまで、研究については会員からの具体的な要望はないが、教育
関連ではタイ国チェンマイ大学との交流・学生の研修支援を学科として進めており、その費用を一部援助してきた実績がある。タイの学生を受け入れる際に、ホスト校として滞在費や食費等の負担が生じるが、学科からのバックアップが小額であることから、今後は同窓会として学生研修への援助を強化していきたいと考えている。
研究支援については、学生でなくとも会員全員に可能性はある。その際には、募集・審査という形をとる必要が出てくると思われるが具体的な方法については未検討。今後検討したい。
④会則の変更案で示された事業「4)会員の教育・研究活動支援」の表記について
教育・研究活動の中点(・)の有無については意味的に同じなので、中点(・)を削除しても良いのでは?
⇒会長より回答;中点(・)を削除して教育研究活動としましょう。
※ 上記の質疑応答等の結果、第一号議案から第四号議案すべてについて、提案通り承認された。第五号議案の会則の変更については、事業4)教育・研究活動の表記から中点(・)を除き、4)教育研究活動にあらためることを確認したうえで、提案内容が承認された。
議長団の降壇
一、閉会宣言 司会者(宮城)により14:53閉会宣言がなされ総会を終了した。
・タイ チェンマイ大学との学生間交流(報告)
熊埜御堂美亜(3年次)
瑞慶覧亜紀(4年次)
玉城青空(4年次)
学生の大学間国際交流の一環として、タイのチェンマイ大学での学習やチェンマイ市街での見聞について紹介してくれた。チェンマイ大学での授業はすべて英語で行われ、日本の医療が進歩していることの再認識、仲間との協力が大事であること、タイの看護学生の授業の取り組み等について学び、最終日には修了証を交付してもらったこと等が報告された。また、チェンマイ市街での民間治療体験や市内観光をとおして異文化に触れることができたこと等も報告された。
・特別講演 「南スーダンにおける助産人材育成」
大嶺ふじ子先生
南スーダンの助産師の人材育成等について報告して頂いた。南スーダンはスーダンから独立し、首都はジュバであること、言語は英語が公用語だが、実際には主にアラビア語が使われていること、宗教はキリスト教またはイスラム教であること等が紹介された。家族制度は一夫多妻で避妊はあまりしないので出生率は高いが、乳幼児死亡率も高いとのことであった。助産施設は一部屋に4~5台の出産台が並んでいるが、仕切りもなく、隣同士で連続して出産があり衛生状態も悪いとのことであった。助産師には男性もなることができ、特に女性は仕事に就いてから若いうちに辞める人が多いことが指摘された。
・懇親会風景